Works実例紹介

  • act30-01

福住の家

住宅雑誌Replan vol.122掲載事例

 道路境界線には既存の擁壁があり、道路よりも腰の位置ぐらい高くなっている角地に福住の家は建てられた。周囲の家は、北側と西側の道路に向けてリビングの窓を配置しているが、この家は道路側には居室を極力配置せず、窓も小さくしてプライバシーを確保した。面積を抑た窓は、北側であれば熱損失に、西側であれば日射遮蔽に有効でもある。
 残された南側は限りがあったが、できる限りウッドデッキやバルコニーを設けて、外との関係を高めようと意識した。軒を深くして雨の日でも使えて、日射も制御している。
 南側に低い差し掛けの屋根は、外側に断熱施工をすることで懐空間をなくし、北側に高く流れる。キャットウォーク上の高窓はリビングに落ちる自然光を確保すると同時に、夏場は暖められた空気の夜間排熱(ナイトパージ)を促す役割を果たしている。
 敷地を丁寧に読み取り、素直な家の形がそのまま、室内の豊かな温熱環境を生むように心がけた住宅である。

UA値0.24W/㎡K C値0.1㎠/㎡
BELS★★★★★(5つ星)取得、BEI 0.63(37%削減)
長期優良住宅認定取得
デザイン・ファンクション・クオリティを実現したLOW―CO₂の住まい