Works実例紹介

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富丘の家

住宅雑誌Replan vol.134掲載事例

 道路から3mほど上る旗竿地で、さらに西側は2mほど高くなっている傾斜地という、制約の多い土地に建てられたこの住まい。
 旗竿地は、アプローチと除雪が大きなテーマとなります。まずは、車が進入・旋回・駐車までが最も効率的に行えるようスペースを確保し、アプローチの位置を決めていきます。そのうえで除雪のためのスペースと経路を熟考し、負担をできるだけ減らせる形で、家の場所を決めました。
 玄関からは、キッチン・リビング・バックヤードへとつながる3way動線を設けることで、アクセスの利便性を高めました。また寝室は1階にし、水まわりを介してすぐに玄関という配置で、共働きで忙しいご夫妻の朝の身支度もスムーズに行えるよう工夫しました。
 家族が集うリビングは、大きな吹き抜けを設えた明るく開放的な空間。軒の出を深くすることで太陽高度をコントロール。夏は強い直射日光をカットし、冬はやわらかい陽射しを室内に取り込みます。そしてLDK全面に、庭に向けた大開口を設えることで内と外をつなぎ、空間にさらなる広がりを持たせました。これからは庭の整備や塀の設置など、外構工事が進められる予定。周囲は家に囲まれている環境ですが、周りの視線を気にせずアウトドアを存分に楽しめるようになるでしょう。
 機能性の追求はもちろん、化粧梁までつながるキャットタワーを造作するなど、ネコちゃんも楽しく暮らせる工夫を凝らした遊び心のある住まいとなっています。

UA値0.26W/㎡K C値0.3㎠/㎡
BELS★★★★★(5つ星)取得 BEI 0.60(40%削減)
低炭素住宅認定取得
デザイン・ファンクション・クオリティを実現したLOW―CO₂の住まい