Works実例紹介

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無窓に魅せる箱の真意

窓開口とUA値の関係性

住宅雑誌Replan vol.107掲載事例

北側道路の2面遊歩道という恵まれた敷地。南西には公園が隣接している。そこで日射取得の少ない北面の窓をやめ、遊歩道のある南面・西面に多く窓を配置。日射熱を空間にできるだけ長時間取り入れる計画とした。内部は吹き抜けのあるゆったりとした4LDK。広いリビングの大きな窓から眺める自邸の庭と隣接の公園が最高である。四季折々の木々の変わり様が心を和ませてくれる。料理好きの奥様のためのオールステンレスのキッチン。その横のモザイクタイルが空間のアクセントとしてさりげなく調和し、独特の風合いを出している。内部の仕上げは、空間をより広く見せるため白を基調とし、木とステンレスの素材感を生かした。暗めの床の上にさし色でオレンジのチェアとソファを設置。家具の色が陰影のある空間にさりげなくあたたかみを灯す。
低炭素建築物認定も取得し、6年後には来るであろう厳しい省CO₂の基準にも対応。低炭素というキーワードが建築に追加された現在、建築デザインと断熱・気密、省CO₂の良い関係は施主様の理解がなければ成立しない。本当に良い家とは何かを、再度考えなければならない時代である。

Q値1.30W/㎡K、C値0.5㎠/㎡以下、UA値0.36W/㎡K
低炭素建築物認定取得「デザイン・ファンクション・クオリティ そしてLOW-CO₂」