Works実例紹介

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光を囲う家

住宅雑誌Replan vol.117掲載事例

気兼ねなく、庭を楽しめるように

南側の前面道路は、バスの往復も頻繁で、車や人通りも多い道路です。敷地がせっかく南側に開けているので、道路側に間口を広くリビングを取りたいところですがプライバシーが心配です。そこで、道路面に2台分のカーポート設け、リビングは一番奥に置いて、リビングとカーポートの間にウッドデッキを挟んで、緩やかにプライバシーを保つように考えました。
南側手前にカーポートがあるのでリビングは総2階から外して、屋根をグイッと持ち上げてカーポートよりも高くして、リビングに光と風が届くようにしました。軒の出を深くして西側に袖壁を設けて、冬に陽射しはリビングの奥まで届くように、夏の日差しはリビングの手前でカットして熱の侵入を許さず、エネルギーを使わずに出来るだけ室内が安定するようにデザインしました。

少しでも生活をスムーズに

料理~洗濯~物干しがスムーズにできるように、水廻りを1ヶ所にまとめ、家事動線はシンプルに一筆書きにして、洗濯機と収納の動線上に物干しスペースを配置しています。(物干しスペースは西日が当たり、乾きが早いです!)お子さんが学校から帰ると、動線上に手洗いやランドセルなどの自分の収納を設けて、ルールを決めて習慣付けを意識、子育て世代・共働き世帯の暮らしの負担が軽減できるよう心掛けました。

家に、暮らしに愛着が持てるように

外壁は、総2階建ての部分をメンテナンスのスパンを出来るだけ長く取るようにとガルバリウム鋼板の金属サイディングを、手の届く範囲の下屋の部分は道南杉を貼りました。畑とウッドデッキと道南杉で、庭にいて長く楽しめるようにと考えました。
室内は、直接肌で触れる床や手すりなどは無垢の木で優しくこしらえ、リビングから見渡せるところの建具や収納は大工さんや建具屋さんの造作で統一感を持たせませた。室内の木の樹種は2種類に抑えて、できるだけ塗装もせずに、経年変化を楽しめるように、傷ついたり汚れたりしても、それが味になるような材料を心がけました。

所在地
北海道札幌市
省エネ地域区分
2地域
延床面積
130.84m2(39.50坪)
認定取得
低炭素建築物
長期優良住宅・耐震等級2等級
H28年度改正省エネ基準
BELS
★★★★★(5つ星)
BEI
0.70
1次エネルギー消費量
864MJ/(㎡年)
UA
0.31W/㎡K
C値
0.30㎠/㎡